- 起始
- 上前腸骨棘(ASIS)
- 停止
- 大殿筋と共に腸脛靭帯になり脛骨外側顆
- 神経支配
- 上殿神経(L4・5)
- 大腿筋膜張筋の作用
- 股関節の屈曲・外転・内旋(腸脛靭帯は脛骨に終わるが膝の動きには関与しない)
動きの作用の他、股関節(大転子)を上から包むように押さえているという役割もある。
完全な二足歩行の人間は足から頭まで骨が積み重なる構造を持った唯一の哺乳類。理想的な姿勢でバランスを取って立てば身体中ほとんどの筋をリラックスさせて立てる。ここに手を当てて立つとほんのちょっとの傾きでも大腿筋膜張筋が緊張する事がわかる。大腿筋膜張筋が凝ると股関節を強く押さえつけてしまうので、股関節の可動域の減少、ひいては腰痛膝痛への原因となる。
腸腰筋や内転筋群が上手く使えないと、アウターにあるこの筋と縫工筋で股関節を屈曲させる事になる。歩行や階段の上りで膝が外へ広がるようなら要注意。